【今回のテーマ】
東日本大震災から10年
復興五輪開催で改めて地震保険を考える
2021年8月、新型コロナウイルス感染症の拡大により1年延期された東京オリンピックが開催されています。
緊急事態宣言下において無観客で行われている大会についての賛否はあるかと思いますが、ここまできたら無事に閉会する事を祈っています。
そして2021年は、東日本大震災から10年の節目の年です。
この東京オリンピックは「復興五輪」として世界中からの支援への感謝や、復興しつつある被災地の姿を世界に伝え、国内外の方々に被災地や復興についての理解・共感を深めてもらうこと、と言う目的もあったのですが、、
地震大国日本
気象庁のデータベースによると、今年の1月から日本で発生した震度3以上の地震回数は134になります。 ※7/3現在
1週間に5回は震度3以上の地震が発生している事になります。
また、世界全体の災害に占める日本の割合は、次のようになっています。
・マグニチュード6.0以上の地震回数20.8%
・活火山数7.0%
・死者数0.4%
・災害被害額18.3%
※内閣府防災白書 世界の災害に比較する日本の災害
改めて災害の多い地域に住んでいると実感します。
地震保険は入っておいた方がいいのか?
基本的には加入をした方がいいと皆さんにお伝えしています。
なぜ、地震保険が必要なのか? というと、やはり地震が起こった時の損害額が大きいからです。
住んでいる家が壊れれば再建費用は、かなりの金額になりますし、住宅ローンを組んでいる場合は二重ローンになってしまう可能性があります。
地震はもし起こったときの損害がとても大きなものになります。
ですから保険で備えた方がいいのです。
地震保険に入っていると、自宅を元通りに再建できるのか?
地震保険は火災保険とセットで加入し、補償額は火災保険の最大50%までです。
自宅を元通り再建する場合には、残念ながら地震保険の補償額では足りないということが出てきます。
では、役に立たないのかというとそうではありません。
地震保険の目的は、自宅の再建もそうですが、生活の再建の役割が大きいのです。
地震保険は、どこの損害保険会社で加入しても同じ補償で、同じ保険料になります。
なぜ同じなのかというと、地震災害は一度の被害額が膨大になる可能性があるので、民間の損害保険会社のみで地震保険を運用することが困難で、日本政府が引き受ける形になっているからです。
地震保険は単独で加入することができないので、現在の加入している火災保険のセットで加入する必要があります。
もちろん途中からの加入もできますので、この機会に改めて地震に対する備えについて考えてはいかがでしょうか。