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エフピーエムNews 第90号 資産運用を学ぶ – 株式投資編 –

資産運用を学ぶ – 株式投資編 –

今回はエフピーエムNEWS第83号【資産運用を学ぶ-金利と債券 編-】に続く第二弾【資産運用を学ぶ – 株式投資 編 -】です。
前回のエフピーエムNEWS「資産運用を学ぶ – 金利と債券 編 -」では、金利と債券の関係について解説しました。
債券は国や企業が資金調達のために発行し、満期まで保有すると利息と元本を受け取ることができます。
債券の価格は金利と逆の動きをするため、金利上昇局面では債券の価格が下がりやすいこともお話しました。
今回は、株式の成り立ちや仕組み、投資する際の基本を詳しく解説していきます。

1. 株式とは?— 企業と投資家をつなぐ仕組み
株式とは、企業が事業資金を調達するために発行する証券のことです。
企業が発展し、より多くの利益を生み出すためには、新しい設備投資や研究開発が欠かせません。
しかし、そうした資金をすべて借金でまかなうと、企業の負担が増えてしまいます。
そこで企業は、株式を発行して投資家から資金を募ることで、資金調達を行います。株式を購入した人は、その企業の株主となり、企業の所有者の一部になります。
企業にとっては、借金ではなく出資という形で資金を調達できるメリットがあり、投資家にとっては、企業の成長とともに利益を得るチャンスがあるのです。

2. 株主になると何ができる?
株式を保有すると、企業の株主としてさまざまな権利を持つことになります。主な権利は以下の3つです。
✅ 配当を受け取る権利(配当金)

企業が利益を上げると、その一部を株主に分配することがあります。
これを「配当金」といいます。企業によっては安定した配当を出すところもあり、株主にとっては定期的な収益源となります。

✅ 企業の意思決定に参加する権利(議決権)

株主総会では、企業の経営方針や役員の選任などの重要な決定が行われます。一定の株式数を持つ株主には「議決権」があり、企業の経営方針に影響を与えることができます。

✅ 株価の値上がり益(キャピタルゲイン)

株式の最大の魅力は、購入時よりも株価が上昇した場合、その差額を利益として得られることです。
企業が成長し、業績が向上すると株価も上昇しやすくなります。

3. 株式市場の仕組み— 株はどこで売買される?
株式は、証券取引所と呼ばれる市場で売買されます。日本には「東京証券取引所(東証)」があり、東証プライム・スタンダード・グロースといった市場区分があります。
株式市場では、投資家が「買いたい」と「売りたい」という注文を出し、それがマッチングすることで取引が成立します。
この価格変動が株価となります。

株価は以下のような要因で変動します。

・株価が上がる要因企業の業績が向上し、利益が増えたとき
・企業が新しい成長分野に進出し、将来の期待が高まったとき
・経済が好調で、投資家の資金が株式市場に流入したとき
・政治的安定が保たれ、市場の信頼が高まったとき

✅ 株価が下がる要因

・企業の業績が悪化し、利益が減少したとき
・経済が不況になり、投資家がリスクを避けるために売却したとき
・災害や戦争など、社会全体に影響を与える出来事が起こったとき
・国際紛争が激化し、投資家心理が冷え込んだとき

5. 株式投資のリスクとその対策
株式投資は魅力的ですが、リスクも伴います。代表的なリスクとその対策を紹介します。

✅ 価格変動リスク
株価は日々変動し、場合によっては大きく下落することもあります。
特に短期的な売買を目的にすると、価格の変動に一喜一憂して疲れてしまいます。

✅ 企業リスク
企業の業績悪化や倒産によって、株価が急落する可能性があります。

✅ 経済・政治リスク
景気後退や政局不安、国際紛争などが株式市場に影響を与えます。

最近では米トランプ大統領の関税政策によって株価が乱高下していますね。

6. まとめ
今回のエフピーエムNEWSでは、株式投資の基本について解説しました。

✅ 株式は企業が資金調達のために発行するもの
✅ 株主になると配当や値上がり益を得るチャンスがある
✅ 株式市場は需要と供給で価格が変動する
✅ 株式投資にはメリットもリスクもあるため、分散投資や長期投資が重要

前回のエフピーエムNEWSでお話した「金利と債券」と合わせて考えると、投資の選択肢が広がります。
株式と債券をバランスよく活用しながら、自分に合った資産運用を見つけていきましょう!
少しでもわからないことがあればお気軽にご相談ください

 

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