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エフピーエムNews 第89号 子供が自動車免許を取得し、いざ車を購入! …と思ったら自動車保険の見積もりを見てびっくり

子供が高校を卒業するにあたり、運転免許を取って新たに車を購入される方も多いと思います。
免許を取得し、いよいよ車を購入!……と思ったら、保険の見積もりを見てびっくり。「保険料見積もりは25万円?! ネット損保のTVCMでは3万円で入れるって言っているのに…」
なんて経験をされた方いらっしゃるかと思います。
なぜこんなに大きな差があるのでしょうか?今回はその理由と、少しでも保険料を抑えるための方法を分かりやすく解説していきます。

なぜ保険料が高いのか?
自動車保険の保険料は、さまざまな要素によって決まります。保険料が高額になる理由として、以下のポイントが挙げられます。

① 年齢が若いほど保険料が高くなる
自動車保険では、運転者の年齢も保険料を大きく左右します。特に以下のような年齢区分で料金が変わります。

18~20歳 … 最も事故率が高く、保険料も最大級に高額
21~25歳 … まだ事故率が高いため、20歳以下ほどではないが高め
26歳以上 … 統計的に事故率が下がり、保険料も安くなる
70歳以上 … 統計的に事故率が上がり始め、徐々に保険料が高くなる
そのため、18歳で免許を取得したばかりの人は、どうしても高額な保険料を提示されやすくなります。
同じ条件で保険料を試算した場合、運転する方が全年齢(18歳)と35歳以上では全年齢(18歳)の保険料は約2倍程度になります。
※条件により異なる場合があります。

②事故リスクが高いと判断されるため
自動車保険の仕組みは「統計データ」に基づいています。免許を取りたてのドライバーは運転経験が少なく、事故を起こしやすいとされています。そのため、保険会社はリスクを考慮し、初心者ドライバーの保険料を高めに設定しているのです。

例えば、
運転歴が10年以上で無事故の人は「ゴールド免許割引」などの優遇が受けられる
初心者は事故率が高いため、そもそもの基本料率が高い
この違いが、保険料の大きな差につながっています。

③ 車両保険をつけているかどうか

保険料が20万円を超えている場合、多くは「車両保険」が含まれている可能性があります。

車両保険とは?
相手の車だけでなく、自分の車の修理代も補償する保険
事故、盗難、自然災害(台風・洪水・落書きなど)による損害もカバー

車両保険をつけると、保険料は大幅に上がります。特に新車や高級車の場合、補償額が高くなるため、保険料が20万円を超えることも珍しくありません。

ネット広告の「3万円」はどういう条件なのか?
一方で、CMで見かけるネット損保の「自動車保険3万円!」という金額は、以下のような条件を満たしている場合に適用されます。

✅ 運転者の年齢が30歳以上(事故率が低く、割引が適用される)
✅ 無事故・無違反のゴールド免許保持者(保険会社のリスクが低い)
✅ 車両保険なし(自分の車の補償をつけない)
✅ 年間走行距離が短い(リスクが低いため保険料も安くなる)

つまり、「3万円~」という広告は、あくまでリスクの低いドライバー向けの最低価格を表示しているだけで、初心者ドライバーには適用されないケースがほとんどなのです。

自動車保険料を安くする方法
では、子供の自動車保険保険料をできるだけ抑えるにはどうすればよいのでしょうか?

① 親の保険の「等級」を引き継ぐ
もし家族がすでに自動車保険に加入していて「等級」が進んでいる場合、親の保険を子供に引き継ぐことで、新たに契約するより家庭全体の保険料が安くなる可能性があります。

例:
親の20等級(割引が多い契約)の自動車保険を子供に引き継ぐ
親は新たに保険の契約をする。
※等級を引き継ぐには新たにご契約をする必要があります。 諸条件によってはご契約ができない場合がございます。 ご不明な点等は担当者にご確認をお願いいたします。

② 車両保険のタイプを見直す
車両保険は重要な補償ですが、以下の方法で保険料を抑えられます。

✅ 「エコノミー型」車両保険を選ぶ(相手との事故のみ補償)
✅ 免責金額を高く設定する(自己負担額を増やして保険料を下げる)

特に、中古車や年式の古い車なら、あまりおすすめはしませんが車両保険をつけずに節約するのも一つの方法です。

③ ネット型保険を検討する
近年、ネット損保では「走行距離」や「使用頻度」に応じた保険を提供しています。

✅ 年間走行距離が短い人向けの「走行距離割引」
✅ 通勤・業務利用ではなく、休日だけ乗る人向けの「使用目的限定割引」
条件に合致する場合、保険料が安くなることもあります。
ただし、サポートが少ないため、事故対応や手続きに不安がある人は注意が必要です。

まとめ

✅ 初心者ドライバーの保険料が高いのは、事故リスクが高いため
✅ ネット広告の「3万円~」は、リスクの低いドライバー向けの条件が前提
✅ 保険料を抑えるには、家族の保険を活用・車両保険を工夫・ネット型保険を検討するのがポイント

自動車保険は、選び方によって大きく金額が変わります。高額な保険料に驚いた方は、ぜひ今回の内容を参考にして、少しでもお得な保険を選んでみてください!

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